2018年4月定例会

4月25日(水)10:00-12:00 融合棟1号館4F会議室にてビッグデータプロジェクト定例会を開催します。

【前半】 講演者:知能コミュニケーション研究室 須藤克仁先生

タイトル: 機械翻訳はまだ終わっていません

概要: この5年ほどでニューラルネットワークの技術が機械翻訳を大きく進展させました。 ニューラルネット機械翻訳がこれまで「ないよりマシ」程度と思われていた日英間の機械翻訳を「けっこう使える?」に変え、 機械翻訳業界のみならず翻訳者のコミュニティにまでインパクトを与えたことは、大きな潮流の変化を感じさせるに十分なものでしょう。本講演では、以前の統計的機械翻訳が抱えていた課題とその解決への取り組みを講演者の関わった研究を交えて説明し、そこからさらにニューラルネット機械翻訳が何を解決し、何を解決していないのかについて手短にお話しします。

【後半】 講演者:ソーシャル・コンピューティング研究室 荒牧英治先生

タイトル:医療ビッグデータの自然言語処理

概要: 情報処理技術が臨床現場で生かされていない.近年,電子カルテやインターネットに接続可能な健康器具により大量の医療データが利用可能になりつつある.これらを活用することで,過去例を見ない大規模な統計的研究や,大規模データに基づいた医療支援システムを実現可能であるとして大きな期待がよせられている.しかし,現実には,大量のデータを処理するための枠組みがないため,情報過多となったデータは業務の障害となることさえありうる.データ処理が困難な理由のひとつとしては,臨床データに多くの自然文が含まれていることが挙げられ,これを処理するためには自然言語処理が必須となる.以上の背景のもと,我々は医療テキストから臨床情報を抽出する研究を行ってきた. 本発表では,匿名化,情報抽出,診断支援,法整備,持続可能性など,情報技術にとどまらず,その周辺状況を概観する.